原作コミック連載30周年を迎え、国民的コンテンツとして愛され続ける『クレヨンしんちゃん』。
『クレヨンしんちゃん』はどのようにして、日本を代表する「家族で見たい作品」になったのでしょうか?

コラボレーション第3弾となる今回は、最新アイテムのご紹介と共に、
書籍『クレヨンしんちゃん大全』を執筆された、フリーライターの大山くまおさんに寄稿いただきました。
株式会社双葉社ライツ事業局にて『クレヨンしんちゃん』と企業とのコラボレーション商品の開発や
プロモーションを手掛ける和田梨郁さんをゲストにお迎えして、作品の魅力や進化の過程など、人気の秘密に迫ります。

時代に合わせて価値観も世界観も
アップデートされる稀有な作品

『クレヨンしんちゃん』の連載が『Weekly漫画アクション』(双葉社)で始まったのは1990年のこと。臼井儀人先生のデビュー作『だらくやストア物語』のキャラクター「信之介」を独立させ、5歳児の幼稚園児・野原しんのすけを主人公にした新しい作品としてスタートを切りました。

人気に火がついたのは、1992年に始まったアニメ化がきっかけでした。
「私も驚いたのですが、アニメの企画がスタートしたのは単行本1巻が出る前だったんです」(和田さん)
人気のある原作をアニメ化やドラマ化する今の手法とは、まったく違っていたのです。

和田梨郁■2009年双葉社入社。営業部、女性誌の編集部を経て、2015年よりライツ事業部に配属。
主に「クレヨンしんちゃん」の版権管理を担当し、商品化やプロモーションを手掛ける。

『クレヨンしんちゃん』は、またたく間に社会現象とも言える大人気作品となります。コミックスはベストセラーになり、アニメは最高視聴率28.2%を記録。
アニメ放送開始時、小学校低学年だった和田さんは、「クラスのみんながしんちゃんのモノマネをしていましたね。私もお母さんを呼び捨てにして怒られたことがあります」と笑いながら振り返ります。

人気の理由は、“嵐を呼ぶ5歳児”こと主人公・野原しんのすけの斬新なキャラクターでした。
「お茶の間に親しまれるファミリーアニメはいくつもありましたが、こんなにも大人を振り回すキャラクターは初めてだったと思います。大人には衝撃だったかもしれませんが、子どもにとっては痛快なヒーローでした」(和田さん)

ところが、あまりにも“おバカ旋風”を巻き起こし過ぎたのか、『クレヨンしんちゃん』は「PTAの見せたくない番組ランキング」として名指しされるように。それが今では日本を代表する「家族で見たい作品」になっています。そうなった二つの理由を和田さんが挙げてくれました。

「まず、コミックスもアニメも30年続いていることが大きいですね。90年代にお子さんだった方が、今は親になってお子さんと一緒に『しんちゃん』をご覧になっている方が多いようです。劇場版も2022年公開の作品で30作目となりますが、『嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』などで“大人も泣ける!”と評判になったことも大きいですね」

「もう一つは、作品が時代にあわせてアップデートされているところです。野原家はかつて黒電話でしたが今はスマホを使っていますし、価値観も柔軟にアップデートされています。今の子どもが野原一家を見ても、身近な家族だと思えるのがすごいところだと思います」

30年続く稀有な作品でありながら、時代とともに変化していく『クレヨンしんちゃん』。その中でも変わらないのが、しんちゃんの自由でお気楽でおバカなところと、野原一家の家族愛です。きっとこれからも楽しい笑いをふりまきながら、新しいファンを獲得していくでしょう。

“自由で楽しいのが一番!”
遊び心たっぷりのコラボアイテム

3回目を迎えた、クレヨンしんちゃん×グラニフのコラボレーション。今回も自由で楽しい『クレヨンしんちゃん』の作品世界がそのまま飛び出したような、遊び心たっぷりのアイテムがラインナップされています。グラニフのデザインチームがコミックスを徹底的に読み込み、クレヨンしんちゃんファンの方なら思わずニヤッとしてしまう仕掛けがそこかしこに。

「臼井儀人先生はいつも、 “クリエイターのみなさんがやりたいこと”を大切にされていたと聞いています。グラニフさんとのコラボレーションは、デザイナーさんが作品を大切にしてくれているのと、自由な発想で“面白さ”を優先してくれているのがすぐに伝わり、私たちも楽しみながら監修しています」(和田さん)

今回のコラボレーションでは、おなじみのキャラクターたちはもちろん、あっと驚くサブキャラクターも登場。こだわり抜かれた商品デザインとともに、ぜひご注目ください。

大好きなキャラクターを持ち歩きたい!
子どもの心を忘れないアイテム

しんちゃんが大好きなアクション仮面とカンタムロボがポケットに入った長袖Tシャツ。ポケットの中にまで刺繍が施されているのは、グラニフならではのこだわりのひとつ。バックプリントの原作版シリマルダシもインパクト抜群。いつまでも好きなものと一緒にいたい子どもの心を伝えてくれるアイテムです。大人はホワイト、キッズとベビーはネイビーで、色違いのおそろいがお楽しみいただけます。

掲載アイテム

もふもふ! さわってみたい
シロの魅力が爆発

しんちゃんのかけがえのない親友、愛犬のシロをフィーチャーした長袖スウェット。シロのイラストは相良(サガラ)刺繍という優しい味わいと立体感が特徴の技法で表現されており、ついついさわってみたくなる風合いに仕上がっています。もふもふとした手ざわりは、まるで本物のシロをさわっているような気分を味わえます。大人はグレー、キッズとベビーはグリーンで、色違いのおそろいがお楽しみいただけます。

掲載アイテム

ひまわりが初登場!
隠されたストーリーにも注目

野原一家の愛すべき妹、ひまわりがグラニフとのコラボレーションに初登場。フロントは、しんちゃんがお兄さんらしくひまわりを背中に乗せています。背当ての部分には、お尻を出したしんちゃんがイタズラっぽくプリントされているのもポイント。バックにお尻を出して叱られたしんちゃんの刺繍が入るストーリー仕立てに。

掲載アイテム

かすかべ防衛隊、出動!
もっともこだわった刺繍とは?

かすかべ防衛隊のしんのすけ、ネネちゃん、風間くん、マサオくん、ボーちゃんをリッチな風合いの刺繍で表現。もっとも難しかったマサオくんのイガグリ頭も忠実に再現しました。バックにはしんちゃんを慕うお嬢様・酢乙女あいとボディガードの黒磯の姿が!グラニフコラボレーションアイテム初登場の2人にも注目です。大人サイズからキッズ、ベビーサイズまで親子おそろいでお楽しみいただけます。

掲載アイテム

散歩中のしんちゃんとシロを
フード部分にぐるっと表現

長袖のオーバーサイズパーカーは、ワンピースとしてもゆるく着られるアイテム。ポイントは、刺繍で表現されたフードのしんちゃんと散歩中のシロ。散歩用のリードがフード部分をぐるっと回っているのです。フロントには手招きするシロを相良刺繍で、バックにはリラックスしたシロの姿を刺繍で表現しました。

掲載アイテム

思わず二度見しちゃう
伝説のレアキャラが初登場

地獄のセールスレディ、売間久里代が満を持しての登場! 年に一度のペースでアニメに登場すれば、そのたびに視聴者が騒然となりトレンド入りするほどの人気キャラクター。トレードマークの高笑いとともに、大胆にプリントされた彼女の姿はインパクト抜群。街行く人たちも思わず二度見すること必至!?

掲載アイテム

隠れた大人気アイテム!
プレゼントにも最適です

ひろしのアイテムといえば、凶悪な敵だって倒すほど足が臭いことで知られているソックスは外せません。隠れた大人気アイテムとして二度目の登場です。しんのすけのソックスは、コミックス第1巻の表紙に登場した絵柄が編み込まれたデザイン。思わず「懐かしい!」と感じる人も多いはず。

掲載アイテム

いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介したアイテムの他にもカーディガンやジップパーカーなど、全19種類をご用意。
バラエティに富んだ愉快なアイテムの数々をぜひお楽しみください。

撮影/取材:伊東祐輔、静物:村本祥一<BYTHEWAY> 取材&文/大山くまお

©臼井儀人/双葉社

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