新海誠監督が手がけた
6つの作品とグラニフが初のコラボレーション。
3名のアーティストによる
オリジナル描き下ろしアートを含む、
全23種のグラフィックアイテムを紹介いたします。
『私たちは、たぶん、宇宙と地上にひきさかれる恋人の、最初の世代だ。』
ミカコとノボルは中学の同級生。同じ部活で仲の良いふたりだが、2046年の夏、ミカコは国連宇宙軍の選抜メンバーに選ばれたことをノボルに告げる。地上と宇宙に離れたミカコとノボルは携帯メールで連絡をとりあうも、ミカコが乗るリシテア号が地球から離れるにつれ、メールの往復にかかる時間は開いていく。やがてリシテア号はワープを行い、ミカコとノボルの間の時間のズレは決定的なものへとなっていく...。
新海誠がたったひとりで作り上げ、映像界に鮮烈なデビューを飾った作品である。
『どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか。』
小学生のタカキとアカリは、特別な想いを抱きあう仲。しかし卒業と同時に、アカリの引越しにより離れ離れになってしまう。中学生になり文通を重ねる2人だが、今度はタカキも鹿児島への転校が決まる。引越す前にアカリに会おうと、大雪の中タカキはアカリの元へ向かうが...。時は過ぎ、種子島で高校3年生になったタカキは、同じクラスのカナエに好意を寄せられながらも、ずっと遠くを見つめていた。カナエにとってタカキは、一番身近で、遠い憧れだった。やがて東京で社会人になったタカキは、仕事に追われ日々輝きを失っていく街並みを前に、忘れかけたあの頃の記憶に想いを巡らせる。 『桜花抄』、『コスモナウト』、『秒速5センチメートル』からなる連作アニメーション。
『“愛”よりも昔、“孤悲”のものがたり。』
靴職人を目指す高校生・タカオは、雨の朝は決まって学校をさぼり、日本庭園で靴のスケッチを描いていた。ある日、タカオは、ひとり缶ビールを飲む謎めいた年上の女性・ユキノと出会う。ふたりは約束もないまま雨の日だけの逢瀬を重ねるようになり、次第に心を通わせていく。居場所を見失ってしまったというユキノに、彼女がもっと歩きたくなるような靴を作りたいと願うタカオ。六月の空のように物憂げに揺れ動く、互いの思いをよそに梅雨は明けようとしていた。
“デジタル時代の映像文学”で世界を魅了する新海誠が描く、愛に至る以前の孤独–––。万葉集の一篇から始まる"孤悲(こい)"の物語。
『まだ会ったことのない君を、探している』
千年ぶりとなる彗星の来訪を一か月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生の三葉は、自分が男の子になる夢をみる。見知らぬ友人、目の前に広がる東京の街並み。戸惑いながらも念願だった都会の生活を満喫する三葉。一方、東京で暮らす男子高校生の瀧も、奇妙な夢をみた。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ―。繰り返される不思議な夢、抜け落ちている、記憶と時間。やがて2人は気付く。
「私 / 俺たち、入れ替わってる!?」
出会うことのない2人が出逢い、運命の歯車が動き出す。
大ヒットを記録し、日本のみならず世界各国の記録を塗り替えることとなった。
『これは、僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語』
「あの光の中に、行ってみたかった」
高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らす少女・陽菜。彼女には、不思議な能力があった。
「ねぇ、今から晴れるよ」
少しずつ雨が止み、美しく光り出す街並み。それは祈るだけで、空を晴れに出来る力だった―
『扉の向こうには、すべての時間があった―』
九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年・草太に出会う。彼の後を追って迷い込んだ山中の廃墟で見つけたのは、ぽつんとたたずむ古ぼけた扉。なにかに引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばすが…。
扉の向こう側からは災いが訪れてしまうため、草太は扉を閉めて鍵をかける“閉じ師”として旅を続けているという。すると、二人の前に突如、謎の猫・ダイジンが現れる。
「すずめ すき」「おまえは じゃま」
ダイジンがしゃべり出した次の瞬間、草太はなんと、椅子に姿を変えられてしまう―! それはすずめが幼い頃に使っていた、脚が1本欠けた小さな椅子。逃げるダイジンを捕まえようと3本脚の椅子の姿で走り出した草太を、すずめは慌てて追いかける。
やがて、日本各地で次々に開き始める扉。不思議な扉と小さな猫に導かれ、九州、四国、関西、そして東京と、日本列島を巻き込んでいくすずめの”戸締まりの旅”。旅先での出会いに助けられながら辿りついたその場所ですずめを待っていたのは、忘れられてしまったある真実だった。