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ミロコマチコ 画家 絵本作家

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2020.02.04 (tue)

画家 絵本作家 ミロコマチコ コラボレーション

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2020年2月4日(火)ミロコマチコ コラボレーション発売
生命力溢れる作品を創作し続ける画家・絵本作家ミロコマチコさん。実はグラニフとのコラボレーションは2回目。2014年ミロコマチコさんのデビュー作の絵本『オオカミがとぶひ』から6年。活動の幅も絵本のみならず大きく広がっており多数の賞も受賞しているミロコマチコさん。今回のコラボレーションは絵本や画集など数々の作品から選んだラインナップになっております。また、最近拠点を奄美大島に移したミロコマチコさんのアトリエや制作風景、インタビューや作品紹介もお届けします。

ミロコマチコ  / mirocomachiko

画家・絵本作家。1981年大阪府生まれ。
生きものの姿を伸びやかに描き、国内外で個展を開催。絵本『オオカミがとぶひ』(イースト・プレス)で第18回日本絵本賞大賞を受賞。『てつぞうはね』(ブロンズ新社)で第45回講談社出版文化賞絵本賞、『ぼくのふとんは うみでできている』(あかね書房)で第63回小学館児童出版文化賞をそれぞれ受賞。ブラティスラヴァ世界絵本原画ビエンナーレ(BIB)で、『オレときいろ』(WAVE出版)が金のりんご賞、『けもののにおいがしてきたぞ』(岩崎書店)で金牌を受賞。その他にも著書多数。第41回巌谷小波文芸賞受賞。展覧会『いきものの音がきこえる』が全国を巡回。本やCDジャケット、ポスターなどの装画も手がける。2016年春より『コレナンデ商会』(NHK Eテレ)で主に歌の絵を描いている。

http://www.mirocomachiko.com


東京から奄美大島へ移住
打ち合わせや展示会などでお会いするといつも気さくにお話してくれるミロコマチコさん。コラボレーションの打ち合わせ中に「そう言えば私、引っ越すんです。奄美に。」とさらりと言われ、驚かされた。東京から奄美とは一体なぜ?と尋ねると、なんでも奄美がとても気に入ってしまったからだとか。 聞いたときは驚いたが、大きなキャンバスにむかい大胆に描くミロコマチコさんの画風と大自然が頭の中で妙にマッチした。今回は奄美大島のアトリエと制作風景を紹介。今後、奄美大島の自然の中でどんな作品が生み出されるのか注目である。
ミロコマチコさんへ インタビュー
 

---奄美大島を気に入った理由は?

初めて島に降り立った瞬間に、好きだ!と思いました。移住までに何度も通いましたが、行くたびに好きになっていきました。自然が豊かで、植物や生き物がのびのびしているところ。時間の流れが明らかに違って、みんなが気さくに挨拶しあったり話したりするところ。私の目には見えていないものや聞こえないものが、島の人たちには見えたり聞こえたりしている。時には自然の猛威に耐えなければならない、そんな場所で感覚を研ぎ澄まして、絵を描いてみたいと思ったのです。

---東京での制作と違いはありますか?

画材屋がないので、困ることもありますが、そしたら絵を描くパネルを手作りするようになりました。島には伝統的な染めの文化もあり、絵に取り入れてみたりしています。鬱々としてしまったら、海に出れば、心が大きくなります。色鮮やかな植物や魚たちの姿を実際に見ると、自然にこんな世界があるなんて、と驚き、ワクワクします。その気持ちで絵と向き合うことができるのが、東京との大きな違いかもしれません。


---今後新たに挑戦したいお仕事はありますか?

絵本を作り続けること、絵を描くことは毎回挑戦です。他には舞台美術にも挑戦してみたい。島の土で器や立体を作ってみたいとも思っています。

---自身の作品が洋服になることについてどう思いますか?

食べ物が体の中に入っていくように、絵も体の中に取り入れてほしいな、と常々思っていました。だから体に纏う形になることはとても嬉しいです。街で着ている人を見かけたらニヤニヤしてしまいそうです。

---ミロコマチコさん、ありがとうございました。
ミロコマチコさんからいただいたアトリエの写真(上)の中に絵本『てつぞうはね』にも登場する猫のソトの姿を発見しました!ソトは知らない人が来ると絶対に出てこないらしいので、なんとも貴重な一枚。 洋服でも雑貨でも日常にアートを取り入れたら生活がより楽しくなると思います。コラボレーションした洋服を着て街に出かけたり公園や美術館へ行き気分が上がったり、誰かと会話が生まれたら嬉しいですね。これからも制作活動楽しみにしております!

2020年1月ミロコマチコさん撮影によるアトリエの様子


今回コラボレーションに使用した主な作品紹介
○ ミロコマチコさんのはじめての画集『けだらけ』(筑摩書房)
○ 石黒由紀子さんのエッセイ、『猫は、うれしかったことしか覚えていない』(幻冬舎)
○ 愛する猫との日々をつづった『ねこまみれ帳』(ブロンズ新社) 
その他、ミロコマチコさんが今まで描いてきた作品を使用。


○ 猫愛溢れた絵本『てつぞうはね』(ブロンズ新社)
ミロコマチコさんの絵本の中でもっとも泣ける絵本。ミロコマチコさんと飼い猫「てつぞう」の生活を描いており、しろくてフカフカの猫「てつぞう」の愛くるしい性格がなんとも言えず可愛い。フフっと笑みを浮かべながら読み進めていくと、ある冬「てつぞう」 との別れが....。哀しみのなか翌春に兄弟猫「ソト」と「ボウ」がやってくる。見た目は違う2匹だがどこか「てつぞう」を思い出す温かいお話。ミロコマチコさんの猫愛をたっぷり感じる1冊。ミロコマチコさんにもこの絵本に対する想いを最後に伺ってみた。

---ミロコマチコさんが『てつぞうはね』に込めた想いを教えてください

てつぞうが亡くなった時、とても辛い日々でした。最後の苦しんだ様子などをたくさん思いながら暮らしていて、でも子猫のソトとボウが来たら、てつぞうと過ごした楽しかったことをたくさん思い出すようになりました。生き物がこうやって生まれたり、亡くなったりすることは自然なこと。そう思ったら、ちゃんとてつぞうの死を受け入れることができたような気がしました。それを絵本を通して伝えたかったです。


ミロコマチコ コラボレーション
生命力溢れる作品を創作し続ける画家・絵本作家ミロコマチコ。ダイナミックな筆使いと独自の視点で描かれた唯一無二の作品は、観る者を圧倒します。生き物のうつくしさが見事に表現されたミロコマチコの世界をぜひご堪能ください。
アニマルズ / Animals
シベリアンハスキー、オオカミ、チーター、ヒョウの顔が大胆に配置された1枚です。似ている動物たちだけど比べてみると違う顔ですね。
てつぞうはね / Tetsuzou Was
『てつぞうはね』(2013年刊 ブロンズ新社)より。フロントには白くてふかふかのねこの鉄三がいて、バックには鼻がピンクのソト、鼻がくろいボウの兄弟ねこがいる絵本の装丁のような1枚です。
ミーアキャット / Meerkats
ミーアキャットが3匹背筋をピンと伸ばして立ち、同じ方向を見ている姿がなんとも可愛らしいデザインです。
アニマルズ パターン / Animals Pattern
アカギツネ、アカハナグマ、カピバラ、ショウガラゴ、シロテテナガザル、ポト、ワオキツネザル、チーター、アメリカクロクマ、シマウマ、サルの顔をパターン柄にした可愛いデザインです。
ルリカケス / Amami Jay
ルリカケスの体を一部拡大して、全体の柄にしたユニークなデザイン。ポケットには刺繍にしたルリカケスをワンポイントで配置しています。
親子猫 / Mom Cat and Kittens
親猫に子猫が3匹包まれている姿が、とても可愛くて優しい雰囲気の1枚です。
ねこまみれ帳 / Book Full of Cats
『ねこまみれ帳』(2016年刊 ブロンズ新社)より。鉄三とソトとボウをキュッと集めたパターン柄です。どの姿も愛くるしくて可愛さが溢れています。
うれしかった猫 / Happy Cats
『猫は、うれしかったことしか覚えていない』(2017年刊 幻冬舎)の表紙より。カラフルで様々な表情の猫たちをパターン柄にした、賑やかで楽しくなる1枚です。
塀の上の猫 / Cat on Fence
塀の上に乗った猫が振り向いてジーッと見つめている姿が、思わず近寄って構いたくなってしまう魅力的なデザインです。
クジャク / Peacock
美しく迫力のあるクジャクの姿が目を引きます。一部が刺繍で表現されているところも面白味のあるデザインです。